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持ち込みで損をしないために知っておきたい、カメラマンと式場の裏話

結婚式準備 式場 コスト カメラ|24 APRIL, 2019|WRITER:YOSHIAKI KOBAYASHI

ネットで調べると持ち込みに関する事例がたくさん出てきます。

「ハズレ業者にあたって後悔した」とか、

「写真が素人レベルだった」など、

結構ネガティブな話題も多く聞きますよね。

 

でも式場の提携写真よりもキレイに撮影してくれる可能性が高いのも事実で、このバランスが悩みのタネでもあります。

今回は、あなたのそんな悩みを少しでも解決するべく、持ち込み業者に「依頼する前」に知っておきたい内容をピックアップします。

持ち込みが「ハズレ」になってしまう原因

結果として持ち込み業者が良くなかった場合でも、その原因は「カメラマンが下手」というだけではありません。

 

実は、写真の仕上がりにはカメラマンの腕以外にも多くの要素が絡んでいるのです。

 

なかでも、大きな役割を担っているのが「会場」です。会場は、撮影をするための場所にもなるので、そもそも会場の許可がなくては撮影なんてできません。

 

もちろん、許可するだけではダメで、協力的な姿勢がなければいけません。

 

そう、持ち込みカメラマンの性能をフルに発揮させたければ、最適な会場に持ち込む必要があるんです。

結婚式場は持ち込みを嫌がっている

少し激しい言い方をしますが、ほとんどの結婚式場は持ち込みを嫌がっています

 

念のためお伝えすれば、全部じゃありませんよ。もちろん、好意的に迎えてくれる会場やスタッフもいます。

 

でも、これが業界的には平均的な感覚なのです。事実、多くの結婚式場や披露宴会場は持ち込みに対してあまりいい態度で接してはくれません。

 

ひどい場合には「妨害」じみた行為まで行われたりするのです。

持ち込み料が示す式場の体質とは?

持ち込みに関して必ず出て来る話題が、「持ち込み料」の話ですよね。

 

持ち込み料は、ネットで調べればいろいろなサイトでも意見が交わされています。なかでもハッとするのが「違法性」の話題ではないでしょうか。

 

当たり前のように設定されている持ち込み料ですが、実は法的に妥当な手段ではないのです。しかし、僕がここで言いたいのはそんな話ではありません。

 

なぜなら、違法性がわかったところでどうすればいいのでしょう?

 

「それって違法ですよね?」なんてプランナーさんに噛み付いてみるのが賢い方法とは思えません。

 

むしろ、あなたの印象を悪くして、その後のやり取りが苦しくなる可能性のほうがグッと高くなるでしょう。

それでは意味がないのです。

僕がしたいのは「そもそも」の話です。

 

そもそも、持ち込み料を設定する「姿勢」ってどういうものかを考えてほしいのです。

そのために、少し持ち込み料について知っておきましょう。

持ち込み料が設定される理由

マージンは集客料

一般的なカップルが、結婚式をすると决めた時、一番最初に決めるのが式場です。あなたも、そうじゃないですか?

あなたは式場に結婚式を申し込んだあと、セットとして提携している写真会社を勧められることになります。

このとき、写真業者はあなたに対して接客をしていませんね。正しくは「集客」していません。

しかしお客様であるあなたを得ることができます。

 

このように、式場と提携している写真業者は、お客様を式場に集めてもらう代わりに「マージン」を式場へ支払います。

 

要するにマージンとは「集客料」なんですね。

 

多くの場合、マージンは価格に対しての割合が決まっています。

たとえば販売価格20万円の商品なら、10万円が商品価格で、10万円がマージン、なんて具合です。

1つの商品の値段の内訳として入っているのです。年額でいくら、とか、件数に比例して計算するような複雑な方式にはなっていません。

一つの商品の値段に含まれている場合がほとんどです。もっとも、支払うあなたからしてみれば、その内訳はわかりません。

総額だけがわかりますから、あまり考える必要のない内容です。

 

持ち込み業者は集客を自分でやる

一方、自身で商品を販売している持ち込みの業者は、集客も自身で行います。

当たり前ですが、式場に集客料を支払う必要はありません。

 

持ち込まれるとマージンが手に入りません

しかし式場は持ち込まれてしまうと利益が減ります。結婚式1件で得られる利益が下がってしまうのです。

だから、回収できないマージンに相当する部分を「持ち込み料」として設定しているのです。

おかしな話ですよね?「何もしていない」のに「お金をもらう」仕組みになっているのです。

 

持ち込み料は壁にもなる

持ち込み料にはもう一つの効果があります。

それは、お客様に提携業者の商品を買わせる圧力がかけられる点です。

 

「持ち込みにするだけで料金が上乗せになるなら、上乗せにならない提携業者にしよう」そう思ってしまう心理をついているのです。

 

そうすることでマージンが得られる方の業者を選ばせることができるので、大きな利益を得ることができます。

だいたい持ち込み料は3万円程度ですから、だいたい販売価格の50%程度を取れるマージンの方が儲かります。

このように、持ち込み料には二つの方向から持ち込みを防ぐ効果があるのです。

現場で持ち込みが嫌われる理由

じつは、上でお伝えしたようなことを現場のスタッフは考えていません。そんなことを考えているのは経営層だけです。現場スタッフが持ち込みを嫌がる理由は大きく二つ。

 

  • 上司である経営層に「もちこませるな」と言われているから
  • 経験値や腕前がわからない持ち込みカメラマンに、現場を荒らされたくないから

 

です。この2つめが重要ですね。残念なことに、ハズレ業者は存在します。

実力がかなり低かったり、見本として提示している写真のクオリティとまったく違う写真を撮影する業者もいるのです。

 

そして彼らは総じて「ブライダル素人」です。結婚式というものに不慣れで、場を荒らしてしまうのです。

 

たとえば、結婚式では時間管理がシビアに設定されています。

しかし、その時間を守らない。導線を塞ぐような場所で撮影をしてしまう。ゲストに対して失礼な言動をしてしまう。などです。

 

結婚式場では時間が守れないことをとっても嫌がります。なぜなら、他のお客様に迷惑がかかってしまう場合や、時間が伸びた影響で遠方から来ているゲストが新幹線に間に合わないといったトラブルもあり得るからです。

 

なので、勝手の分からない人間が混ざってきて、現場を荒らされてしまうのがとっても嫌なんですね。

 

その点、提携業者であれば式場側はガンガン意見を伝えることもできますし、式場とは上下関係になっていることも多いです。

規定やルールも共有しやすく、安心して結婚式を実施できる。というのが式場現場スタッフの考えなのです。

 

ちなみに、激安業者になるほどブライダルをまったく知らないカメラマンが居る可能性が高くなります。

 

考えてもみてください。結婚式の撮影は、身につくまでに3年かかるような「特殊技能」です。

 

それをしっかりやってもらって3万円・・・というのはおかしな話だと思いませんか?詳しくは”花嫁必見!安い持ち込み結婚写真を頼むべきではない本当の理由”も参考にしてみてくださいね。

どんどん規制を増やして、写真が撮れなくなる

「持ち込み業者の場合、ここから前では撮影できません」

「持ち込み業者の場合、挙式中は座席からの撮影に限定します」

「持ち込み業者の場合、フラッシュ使用禁止です」

 

こんな内容を言ってくる会場もたくさんあります。そして、これにも二つの側面があります。現場の意見と、経営層の意見です。

 

現場の意見は「カメラマンが邪魔」というもの。経営層はこの規制で提携業者との「差別化」をすることが目的です。

 

要するに、「提携業者に依頼すれば撮れるけど、持ち込み業者だと撮れない場所がありますよ」というルールを作って持ち込みを遠ざけよう、というのが狙いです。

実際、撮れない箇所が多くなり、あなたに渡せる写真も減ってしまいます。

 

さて、ここで僕達が考えるべき事は、規制が良いことかどうか、ではありません。これらの規制があることが事実だということです。

 

先にも触れましたが、ここで「納得できません!」なんて叫んでみたところで、ルールがあることに変わりはありません。

 

仮に、クレームまがいの方法で規制をねじ伏せたところで、現場で働くスタッフからの本当にいい協力は引き出せないと考えます。

 

何だこのカメラマン」「いつもと違う場所にいて邪魔だな」そういったネガティブな感情が起きてしまうのも仕方のないことです。

 

結果として、良い撮影場所を案内してもらえなかったり、撮影時間を短縮されてしまったりするかもしれません。

 

式場や働くスタッフだって必死に自分の仕事を全うしようとしているのです。大切なのは、その背景を理解し、助力を引き出すことではないでしょうか。

 

持ち込み料の本当の問題は、持ち込み料自体ではなく、その体制を作った姿勢やマインドにあるのです。

式場にカメラマンの実力を伝えよう

なるべく、規制を受けずに、良いカメラマンを持ち込む為には、下記のことを意識しましょう。

 

  • 実績のあるブライダルカメラマンを選ぶ
  • 会場へカメラマンが安心できる存在であることを伝える
  • 担当以外の他のスタッフにも共有してもらう

 

そもそも、実績のあるブライダルカメラマンを選びましょう。

 

サイトをよく見る。撮影経験のある式場がたくさんあるか見てみる。サイト以外にも発信している媒体(ツイッターやフェイスブック等)があるなら、他の媒体で人柄や実力を確認してみる。可能なら打ち合わせしてみる。

 

そういった方法で確認しておくのが大切です。そして、その情報をしっかり式場の担当に伝えましょう。

 

「結婚式のしきたりやルールがしっかりわかっている人なので、規制無しで撮影させてください」という旨を伝えて交渉するのです。

 

わかりやすいサイトをカメラマンが持っている場合は、それを紹介してもいいでしょう。

結婚式の業界は狭いので、知っているスタッフがいるかもしれません。

そして、OKがもらえたのなら、結婚式に関わる他のスタッフにも共有するようお願いしましょう。

 

実際、そういった交渉内容をプランナーしか知らず、現場でまったく話が通ってない為に苦労することも多いです。

それでも結婚式場に話が通らなければ・・・

持ち込み料も払っている。現場の邪魔にならない実力を兼ね備えたカメラマンだとも伝えた。

 

もし、それでも規制が多くかかるようなら、ある程度の被害は覚悟しましょう。そういう体質の会場なのです。

 

撮影禁止をたくさん設けられて撮影できないカットがある可能性や、撮影時間がそもそも確保してもらえない可能性、持ち込みカメラマンに対して失礼な対応があるかもしれないことを覚悟してください。

 

(そもそもそんな対応は新郎新婦のことを考えているとは思えませんけどね)

まとめ

実際のところ、写真を探しているタイミングは結婚式の内容が色々決まってきた時点だったりするので、その時点からキャンセルをしたりすることは難しいでしょう。お金も発生してしまいます。

 

「そんなこと知らなかった」と多くの人ががっかりするのがこのポイントなのです苦い選択ですが、そのまま進めざるを得ない事が多いでしょう。

 

もし、あなたが式場を決める前にこの記事を読んでいるなら、契約時に今回の話を交渉するようにしましょう。

 

まあ、そもそも持ち込みできる会場にした方がいいんですけどね。もちろん、持ち込みOKの会場は対応もいい場合が多いです。

良い結婚写真が撮れるよう応援しています。


Photographer / Writer

YOSHIAKI KOBAYASHI

埼玉の田舎で奥さんとのんびり暮らしています。猫が好き。


「写真を撮る人も、映る人も、幸せな仕事がしたい」小さな思いから始めた結婚写真。未経験で飛び込んだ世界で待っていたのは、厳しい修行。

 

8年で1000件以上のカップルを写しながら、技術と心構えを叩き込まれる日々……そんな厳しい環境でも支えてくれたのは、お客様からの「ありがとう」でした。

 

好きなことは頑張れるもので、社内成績は5年連続で全国一位に。でも反面、ガチガチに規制された結婚式の世界を知り、変えたい気持ちが大きくなりました。


「なら、自分でやっちゃおう」と独立。大切に撮りながらも堅苦しくなく、笑い合いながら一緒に結婚式を作っていくような撮影を心がけています。

WRITERS ARTICLE

埼玉の田舎で奥さんとのんびり暮らしています。猫が好き。


「写真を撮る人も、映る人も、幸せな仕事がしたい」小さな思いから始めた結婚写真。未経験で飛び込んだ世界で待っていたのは、厳しい修行。

 

8年で1000件以上のカップルを写しながら、技術と心構えを叩き込まれる日々……そんな厳しい環境でも支えてくれたのは、お客様からの「ありがとう」でした。

 

好きなことは頑張れるもので、社内成績は5年連続で全国一位に。でも反面、ガチガチに規制された結婚式の世界を知り、変えたい気持ちが大きくなりました。


「なら、自分でやっちゃおう」と独立。大切に撮りながらも堅苦しくなく、笑い合いながら一緒に結婚式を作っていくような撮影を心がけています。

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