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ビデオカメラマン視点で伝える!結婚式でより良い映像を残す為のアドバイス

カメラ|22 AUGUST, 2018|WRITER:

新郎新婦が一生懸命準備をして迎える結婚式当日。ビデオカメラマンの使命は、その大切な1日を撮影して形として残すこと。できるだけ良い映像を残してあげたい、新郎新婦やゲストが楽しんでいる様子をたくさん撮影したいと思ってカメラを構えています。

今回は、ビデオカメラマンとして撮影している時に感じる事の多い「ビデオ写りがより良くなる為のポイント」というテーマでお話していきます。

1、撮影はブライズラルームから始めたい

ブライズルーム(支度部屋)は花嫁になる為の特別な場所ですが、カメラマンにとっても重要な場所です。それはなぜか? 答えはブライズルームでしか撮れないシーンがたくさんあるからです。

 

身につける前のドレスや小物の撮影、リップを塗るシーンやベール、ネックレス、ティアラなどを付けていくシーンは素敵な思い出の一つとなります。

 

また、新郎新婦のリラックスした表情やくつろいでいるシーンなどのオフショットの撮影も支度部屋ならではのもの。静かな空間なので、これから始まる挙式、披露宴に向けての意気込みなどのインタビューも可能です。

2、結婚式当日は姿勢や立ち振る舞いに注意

新郎新婦の姿勢や立ち振る舞いは映像写りに大きな影響が出ます。ドレス姿をより美しく優雅に見せる為にも正しい姿勢や立ち振る舞いには気をつけましょう。

 

写真のロケーション撮影ではフォトカメラマンがポージングを指示してくれますが、挙式や披露宴の最中はご自身で意識をしてもらうしかありません。

「立つ」「座る」「歩く」の基本姿勢に関しては、ご自身の癖を理解し、注意が必要な部分に関しては普段の生活から意識するように心がけましょう。

 

 

新婦の基本姿勢でよく言われるポイントは以下の通り。

 

・「立つ」「座る」「歩く」は背中をピンと伸ばす。猫背はNG

 

・「立つ」:ブーケはおヘソの少し下の位置で持ち、肘は開きすぎないように。新郎と一緒に並ぶ時はお互い「ハの字」になるように少し内向きに。

 

・「座る」:椅子には浅く座り、背もたれには背中を付けない。手は両手を重ねて太ももの上におく。

 

・「歩く」:足元が気になっても目線は下げない。ドレスの裾を蹴るようにして歩く。新郎の半歩後ろと歩く。

3、ゆっくり歩くことを意識

歩くスピードは、カメラマンにとって大きな影響を与えます。その影響が現れるのが撮影シーンの数です。撮影できる時間が長ければ、それだけ多くのシーンを撮影することができます。特にエンドロール撮影ではその仕上がり、つまりクオリティにも差が現れやすいです。

 

例えば、新婦とお父さんがバージンロードを歩くシーン。挙式の中でも特に重要なシーンですよね。まずカメラマンが最優先で撮影するのが新婦とお父さんのツーショット。そして余裕があればそれを見つめる新郎やゲストの表情などを撮影します。箇条書きにするとこんな感じです。

 

(1)新婦とお父さんのツーショット

(2)新婦とお父さんの足元

(3)新郎の表情

(4)ゲストの表情

 

このシーンはまさに時間との戦いなので、ゆっくり歩いてくれると我々撮影する側としては大変嬉しく思います。1つのシーンで撮影できるものが多ければ多いほど、編集の時に、ストーリーを構成する選択肢が増えるのでより感動的に仕上げる事ができます。

 

結婚式当日は緊張もあって全体的に普段より早歩きいてしまう傾向があります。なので、意識してゆっくり歩くことを終日心がけてくれるとありがたいです。

4、ベールアップ&誓いのキスを綺麗に見せるコツと注意点

ベールアップや誓いのキスのシーンは挙式の中でもメインイベント。カメラマンとしてはとりわけ綺麗に撮影したい場面です。その理由は、このシーンは最後の締めのカットとして使われる事が多いからです。

 

特にエンドロールでは最後はキスシーンで終わるものも少なくありません。「終わりよければ全てよし」という言葉があるように、映像も最後のシーンの良し悪しが作品全体のイメージに大きく影響します。なのでカメラマンは新郎新婦に対して、ベールアップと誓いのキスは綺麗に決めてほしいと願っています。

 

簡単そうに見える動作ですが、当日は多くのゲストから注目を浴びるシーンなので、ぎこちない動きになってしまう新郎新婦も少なくありません。当日にリハーサルがあるから大丈夫と安心せず、事前に練習しておきましょう。

 

【ベールアップの流れ&綺麗に見せる6つのコツ】

(1)新郎は片足を一歩踏み出して新婦に近づく

(2)肩幅くらいに両手を広げてベールを持つ(手の甲を上向きに)

(3)ベールを上げるときはゆっくりと大きな弧を描くように※新婦はベールが上がるタイミングで腰を落とす(猫背にならないように姿勢に注意)

(4)上げたベールを反対側へ下ろすときも弧を描くように

(5)新婦の両腕に手を添えて体を起こしてあげる

(6)ベールの裾を綺麗に整える

 

【誓いのキス3つの注意点】

(1)あらかじめキスをする場所を決めておく(口、頬、おでこ)

(2)顔を傾ける方向も決めておく(一般的にはゲストに新婦の表情が見えるように)

(3)3秒から5秒、姿勢をキープするとゲストもカメラマンも撮影しやすい

5、ブライズメイド&アッシャーはその存在をアナウンス

最近、日本でもブライズメイドやアッシャーをたてる新郎新婦が少しずつ増えてきています。※ブライズメイドは新婦の、アッシャーは新郎のお手伝いをする介添人又は立会人です。欧米では当たり前の文化ですが、日本ではまだまだ認知度が低いです。

 

いざ挙式が始まり、当たり前のようにブライズメイドやアッシャーがバージンロードを歩いてくると、その姿をみて「この人たちは誰?一体、何が起きているの?」と不思議そうな表情をするゲストの方々も実は多いもの。

 

そして隣の人と「何をする人?」「誰なの?」というひそひそ話が始まりチャペル内がざわつきます。カメラマンとしてその様子を客観的にみていると、全体の緊張感が少し薄れてしまったような印象を受けて、もったいないなーと感じます。

 

ブライズメイドやアッシャーをお願いする事自体は個人的には賛成です。仲の良い友達が近くにいれば新郎新婦もリラックスできますし、お揃いの衣装で並ぶ姿は結婚式をより華やかにしてくれるので、映像的にもメリットは多いです。

 

ただ、知らないゲストの方々も多いので、挙式が始まる前に、ブライズメイドやアッシャーの存在、役割について司会者などから軽くアナウンスしてもらうとより一体感のある挙式になると思います。

6、フォトブースには専用の人を配置してしっかり案内

受付スペースなどに設置するフォトブース。最近、徐々に増えているアイテムの一つです。

フォトブースとは、名前の通り記念撮影をするための専用ブースです。

しかしながら、そこで記念写真を撮っているゲストはそんなに多くないんです。新婦の友人が数組だけなんて事も珍しくありません。可愛くてオシャレでSNS映えもするのになぜ??と思いませんか。ゲストの様子を観察していると、その理由と思われるのは2つ。

 

(1)案内不足(新郎新婦がゲストの為に用意した場所だというのが伝わっていない)

そもそもフォトブースを知らない人は受付の装飾と同様に、見て楽しむものだと思ってしまいます。「photo booth」や「○○○&△△△」(←新郎新婦のローマ字)と書いてあっても、

その字体がオシャレ過ぎて読みづらい・・・

 

多くの会場では同じ日に別のカップルも結婚式を行なっていることが多いもの。だから、そのフォトブースが本当に自分たちの為に用意されたものなのかわからずに、写真を撮ることを躊躇しているゲストは多いと思います。

 

例えば、日本語で「ここの背景に写真撮ってねby〇〇&△△」などの案内をしてあげれば、

ゲストの方々も「自分たちの為に用意してくれば場所なんだ」と理解しやすいのではないでしょうか。

 

(2)写真を撮ってくれる係がいない。

せっかく写真を撮るなら仲良しグループみんなで一緒に写真を残したいと思うもの。そうなると誰かに頼みたい。でも、近くにいるスタッフは忙しそうだし、他のゲストには頼みづらい。と思ってしまうゲストも多いと思います。

この上記2つの問題を解決する為におススメなのが「フォトブース用の係を置く」ということです。会場のスタッフを一人配置してもらう、それが無理なら友人にお願いしてみましょう。

 

写真好き、SNS好きの友達ならフォトブースの良さも理解してもらえるし、新郎新婦の役に立てる喜びを感じてきっと協力してくれるはず!

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7、ケーキカット後にこそ共同作業を忘れずに

新郎新婦にとって「初めての共同作業」と言われているウエディングケーキへの入刀。

披露宴を代表するシャッターチャンスなので、ケーキの周りにはゲストがたくさん集まってきます。

 

そんなゲストの期待に応える為にもぜひ次のことを心がけましょう。それは新郎新婦が同じ方向に笑顔を向けること。これを意識していないとお互いの知っているゲストばかりに目線がいってしまう為、新郎新婦がそっぽを向いているような映像になってしまいます。

 

「右」→「正面」→「左」といった感じで同じ方向に目線を向ける事を意識しましょう。

星の王子様で有名なアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名言の一つに

「愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」とあります。

 

ウエディングケーキ入刀後は、ぜひこの言葉を思い出してください。ただ、多くのゲストに囲まれて緊張してしまうシーンなので、忘れちゃいそうだなーと思う方は、予め司会者にそのようなアナウンスで誘導してくれるようにお願いしておくのもオススメです。

8、撮影する側としては長テーブルより丸テーブルが良い

披露宴のテーブルのスタイルには「丸テーブル散らし型」と「長テーブルくし型」があります。多くの結婚式場では丸テーブルをバランスよく配置する「丸テーブル散らし型」が採用されています。そして多くのカメラマンも「丸テーブル散らし型」を好みます。

その理由は以下の3つ。

 

(1)移動しやすく、撮影ポジションも調整しやすい

披露宴という生の出来事を撮影する場合、良い映像が撮れるポジションにいかに素早く到着するか、つまり「フットワークの良さ」がとても重要になります。 

 

「丸テーブル散らし型」はゲストのテーブル間に通り道がたくさんあるので動きやすく、

撮影ポジションも臨機応変に対応できるので、撮影しやすい環境と言えます。

 

一方、「長テーブルくし型」の場合、テーブル数が少なくなるので、通り道も少なくなり、

とりわけ横移動が極端にしづらいのが撮影する側として感じるデメリットになります。

 

(2)新郎新婦の入退場のバリエーションが多く撮れる

「丸テーブル散らし型」の場合、新郎新婦はテーブル間を練り歩くように高砂へ進んでいきま す。そうように歩いてもらえると自然と新郎新婦の「正面の姿」「横向きの姿」「後ろ姿」など違ったバリエーションの撮影が可能になります。また練り歩くので撮影時間も長くなるのも撮影側のメリットです。

 

一方、「長テーブルくし型」の場合は会場を横切る事ができないので基本的に会場の真ん中を直進して高砂へと進みます。その場合、基本的には正面からの映像しか撮れません。また直進=撮影時間も短いので撮れるシーンの数も少なくなってしまいます。

 

(3)ゲストの表情が良い

「丸テーブル散らし型」の場合、同じテーブルに座っているゲスト全員の顔が見えるので、テーブル内で話が弾みやすく、楽しい雰囲気の披露宴になりやすいです。また再入場後にテーブルラウンドをしてゲストと一緒に写真撮影をする際も、テーブル毎に撮影ができるので進行がスムーズになります。

 

一方、「長テーブルくし型」の場合、直線的に座る為、多くの人と顔を合わせづらくゲスト同士の交流がしにくいので、落ち着いた雰囲気の披露宴になりやすいです。テーブルラウンドをしてゲストと一緒に写真を撮る場合もグループ分けが難しく、時間がかかる印象があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。細かなことではありますが、これらのことを意識することでより新郎新婦やゲストの方々のビデオ写りが良くなり、しいては映像全体のクオリティが高くなっていきます。

 

結婚式という新郎新婦にとって大切な1日が、より素敵な思い出として残せる為の参考になってくれれば幸いです。